2018/07/02
Gradle のインストールから Java での Hello world まで
最近 Java をビルドする環境が必要になったため、ここにメモを残しておきます。
このページでは Ubuntu で Gradle のインストールから Java での Hello world までの手順を紹介します。
環境
- Ubuntu 16.04
インストール
Gradle は以下のように apt インストールすることができるのでいれてみましょう。
$ sudo apt install gradle
バージョンを確認してみます。
$ gradle -v
2018/07/02 現在だと、バージョン 2.10 になっているはずです。
しかし、これは最新のバージョンではないので、以下の手順でバージョンアップしましょう。
$ sudo add-apt-repository ppa:cwchien/gradle
$ sudo update
$ sudo upgrade gradle
それでは再度バージョンを確認してみます。
$ gradle -v
バージョンが更新されていれば成功です。2018/07/02 現在だとバージョン 4.8.1 になっています。
プロジェクトの作成
とりあえず適当なディレクトリを作成し、その中に移動しましょう。
$ mkdir gradle_ws
$ cd gradle_ws
以下のコマンドを実行することで、色々と環境をつくってくれます。
$ gradle init
ls をしてみると、色々できているのが確認できると思います。
Hello world
今回は Java での Hello world を想定しているため、Java のビルドを有効化するため、以下のようにプラグインを指定します。
また、以下で編集している build.gradle はさきほど作成したプロジェクトディレクトリの直下にあります。
$ vim build.gradle
apply plugin: 'java'
では、次にソースファイルを置くためのディレクトリを作成し、その中に移動します。
$ mkdir -p src/main/java
$ cd src/main/java
ここからさらに Hello world のためのディレクトリを作成し、その中にソースコードを置きます。
$ mkdir -p sample/hello
$ vim sample/hello/HelloMain.java
package sample.hello;
public class HelloMain{
public static void main(String[] args){
System.out.println("Hello world");
}
}
それでは、コンパイルしてみましょう。
コンパイルするためには、build.gradle のあるディレクトリに移動する必要があります。
$ gradle compileJava
それではつづいて実行してみましょう。
$ java -cp build/classes/java/main/ sample.hello.HelloMain
Hello world と表示されれば成功です。
また、以下のコマンドでコンパイル時に生成されたファイルの削除が可能です。
$ gradle clean
gradle run で実行できるようにする
コンパイル後にいちいち java コマンドをたたくのは面倒です。
以下のように application プラグインとメインクラスの FQCN を指定することで、コンパイルと実行を gradle run で行えるようになります。
$ vim build.gradle
apply plugin: 'application'
mainClassName = 'sample.hello.HelloMain'
これで準備は完了です。最後に試してみましょう。
$ gradle run